ゆとり教育」のメリットとデメリット

 「詰め込み教育」がもたらした弊害を取り除くことを目的に90年代から少しずつ「ゆとり教育」の考えが広まり、2000年になり、カリキュラムにはっきりと組み込まれるようになりました。

ゆとり教育」のメリット

  • 一つの項目をゆっくりじっくり考える余裕ができました。
  • 「総合学習」という科目間の垣根を越えた授業が増えました。これは、自分で課題を見つけ、考え、解くという素晴らしい科目です。

ゆとり教育」のデメリット

  • 土曜日を有意義に過ごす時間的余裕を持たせるため、週休2日を導入しましたが、結果として学習時間が大幅に削られ、学ぶべき項目が何の脈絡もなく次の学年に先送りされました。
  • 基礎基本である読み書き計算というすべての根幹をなす部分を習得する時間が短縮され、未消化のまま次へ進むことになりました。
  • その結果、基礎学力が身についていない生徒が多くなり、「学力低下」という言葉が叫ばれ、大きな問題になりました。
  • 学習時間の短縮は、例えば、数学で「解の公式」というとても大切な公式があるのですが、中学では習わず、高校で初めて出会うという結果になりました。2002年まではちゃんと中学3年で勉強していた公式です。
  • 教科書は必然的にページ数が減り、練習問題が極端に少なくなりました。そのため、各項目を習得する問題の絶対数が足りません。

ゆとり教育」のどこを利用しましょうか?

  • 最初からゆとりを持って勉強してはだめです。まずは「詰め込み」ましょう。
  • どんな料理であっても、材料がなければ、調味料が足りなければ、満足のいく仕上がりにはなりません。基礎基本的なことは、材料であり、調味料なのです。
  • さて、料理をするとき、段取りが大切ですね。どの材料をどのように加工するか?
  • 下準備も大切です。例えば、合わせ調味料を作っておけば、仕上げは簡単です。
  • 「詰め込み」で材料、調味料が揃えば、いよいよ調理にかかります。材料も、調味料も揃っているのですから、「余裕」=「ゆとり」を持って取りかかりましょう。大丈夫です。ちゃんとできます。どんなに困難な問題でも解けます。あれが足りない、これがないと慌てていてはおいしい料理はできません。それと同じことで、
    数学の文章題を解くとき、前もって暗記した公式、何度も練習した計算、単位の換算、国語から学んだ漢字の知識があれば、「余裕」=「ゆとり」を持って解くことができます。

さあ、しっかり暗記しましょう。